禁煙外来

禁煙剤

禁煙外来に新しく「チャンピックス」という内服薬が発売されました。 ニコチンパッチとは異なる「禁煙剤」です。

禁煙補助薬として発売されている貼るタイプの薬(禁煙パッチ)や、ニコチンのガムは、ニコチンを含んでおり、禁煙でニコチンの離脱症状が生じるのを和らげて禁煙を助けます。
一方、チャンピックス錠には、ニコチンはまったく含まれておらず、タバコを吸いたいという気持ちを抑えたり、禁煙によるニコチンの離脱症状を軽減するという点で、これまでの禁煙補助薬とは異なります。


また、チャンピックス錠を服用中に喫煙すると、タバコから得られる満足感が抑えられます。

飲み方は、以下のように段階的になっています。

・ 第1~3日目は0.5mgを1日1回食後に服用

・第4~7日目は0.5mgを1日2回朝夕食後に服用

・8日目以降は1mgを1日2回朝夕食後に服用

また、服用は12週間となります。(詳しくは発売後、医師の指示に従ってください)

上記の注意も含め、禁煙指導の下で薬を服用することが重要です。
禁煙が成功するように当院でサポートします。

ニコチン貼付薬

ニコチン貼付薬は、禁煙を困難にしている離脱症状(タバコが吸いたい、イライラ)に対しニコチンを補充することにより一時的に軽減し、禁煙を助けることを目的とした貼り薬です。(ニコチン置換療法)

皮膚に張ることにより、ニコチンが体内に吸収されるように設計されています。
ただし、貼るだけで禁煙できる“魔法の薬”ではありません。ニコチネルTTSを使用している間に今までの喫煙習慣に変わる生活習慣を身に付け、禁煙に向かって行く事が大切です。

ニコチン依存度と禁煙法

各世代の喫煙人口は緩やかに減少していますが、なぜか20代の女性だけは喫煙者が増え続けています。
もし、既にタバコを吸っているのなら、なるべく早い時期に禁煙に取り組むことをおすすめします。ニコチンの依存性はアルコールよりも強いとされ、喫煙が長期にわたり依存度が高くなれば、それだけ禁煙が難しくなります。まずは、世界中で用いられている下記の「ニコチン依存度テスト」で、自分のニコチン依存度を知ることから始めましょう。

Q1.起床後、何分でタバコを吸いますか?
(5分以内:3点/5~30分以内:2点/30~60分以内:1点、60分以上:0点)
Q2.禁煙場所でタバコを我慢するのは難しいですか?
(はい:1点/いいえ:0点)
Q3.禁煙した場合、未練があるのはどちらですか?
(起床後:1点/それ以外:0点)
Q4.1日に吸う本数は?
(31本以上:3点/21~30本:2点/11~20本:1点、10本以下:0点)
Q5.目覚めて2~3時間以内の方が、それ以降よりも頻繁に吸いますか?
(はい:1点、いいえ:0点)
Q6.病気で寝ているときでも吸いますか?
(はい:1点/いいえ:0点)

<判定> 合計0~2点…依存度「低」、3~6点…依存度「中」、7~10点…依存度「高」

ニコチン依存度が「低」の段階ならば、自力で禁煙することができます。
きっぱり禁煙することをこころに決めて、タバコや灰皿などを目のふれないところに片づけましょう。
タバコが吸いたくなったら、「冷たい水を飲む」「深呼吸する」「歯を磨く」などして、気分をまぎらわせるようにしてください。依存度が中程度の人は、これに加えてニコチンガムなど禁煙補助薬を利用するといいでしょう。

最初の一週間を乗り切りましょう

ニコチン依存からの離脱症状は、禁煙をはじめてから数時間であらわれ、開始後2~3日でピークを迎えます。

まずは、最初の一週間を突破することを目標にするといいでしょう。
脂っこい料理を食べると、口の中をすっきりさせるためにタバコを吸いたくなることが多いので、この期間は避けた方が懸命。食後の一服が習慣化している人は、食後すぐに歯磨きをするとタバコの誘惑から逃れやすくなります。

誘惑に負けずに、禁煙を達成してください。